これは、私が愛犬の健康を守るために、自らの汚部屋を卒業した恥ずかしくも切実な記録です。かつての私の部屋は、仕事のストレスを言い訳にして溜め込んだゴミと、通販の段ボールで埋め尽くされていました。それでも私は、愛犬であるトイプードルのチョコを可愛がっているつもりでした。しかし、ある日チョコが原因不明の激しい咳を始め、病院に連れて行ったところ、医師から「重度のアレルギーと、ハウスダストによる気管支炎」だと告げられました。先生が言った「このままの環境では、この子の命は長くありませんよ」という言葉は、私の胸を鋭く突き刺しました。診察室で、チョコの小さな背中が激しく波打つのを見て、私は自分の身勝手さを初めて呪いました。帰宅して部屋を見渡したとき、それまで「少し散らかっているだけ」と思っていた空間が、愛犬を殺しかけている凶器の山に見えました。その日から、私の壮絶な片付けが始まりました。まず着手したのは、床を埋め尽くしていたペットボトルと雑誌の廃棄です。チョコが歩くスペースを確保するために、這いつくばってゴミを袋に詰め込みました。ゴミの下からは、カビの生えた食べ残しや、埃まみれのチョコの古いおもちゃが出てきて、私は涙が止まりませんでした。数日間、寝る間も惜しんで片付けを続け、ついに床が見えたとき、チョコが恐る恐るそのフローリングを歩き始めた光景を一生忘れません。それまでゴミの隙間を縫うように歩いていた彼が、真っ直ぐに私の元へ駆け寄ってきたのです。空気清浄機を導入し、毎日掃除機をかけ、布類をすべて洗濯しました。数週間後、チョコの咳はピタリと止まり、毛並みにも艶が戻ってきました。部屋が綺麗になると、私の心にも余裕が生まれ、チョコと一緒に散歩へ行く時間も増えました。かつてのゴミ屋敷は、愛犬の健康だけでなく、私の人間としての心も奪っていたのだと気づかされました。今、私は毎朝、チョコと一緒に清潔な部屋で朝日を浴びることに最大の幸福を感じています。もし、同じようにペットを飼いながら部屋が荒れてしまっている人がいるなら、どうか知ってください。あなたの部屋を綺麗にすることは、あなたの大切な家族の命を救うことに直結しているのです。
犬のためにゴミ屋敷を片付けた私の記録